おいしい料理をつくるには、食材の性質や調理方法などについて正しい知識が必要です。
今回は、そんな知識が学べる料理研究家・プロ料理人のYoutuberをご紹介します。
この記事は
・プロのテクニックを知りたい
と考えている方におすすめです。
※この記事は2021年4月に公開し、2021年6月に加筆・修正したものです。
和食基礎
白ごはん.comチャンネル
運営者は「冨田 ただすけ(とみた ただすけ)」さん。
大学卒業後に調理師専門学校に進学し、その後は飲食店での修業、食品加工メーカーの研究開発職を経て、料理研究家として独立。
現在は和食レシピを紹介する超メジャーサイト「白ゴハン.com」の運営をされています。
動画では和食の定番料理のレシピが紹介されています。
食材の下処理・出汁の取り方といった和食の基礎的な技術も紹介されています。
和食で定番の汁物・ご飯物・おかずを作りたい方は、このチャンネルと公式サイトを参考にするとよいでしょう。
和食
関斉寛
運営者は「関 斉寛(せき なりひろ)」さん。
28歳で独立し、現在は和食店を5店舗、すし屋を1店舗、経営されています。
動画は和食に関するものがメインで、とくにお寿司・お刺身の調理法を数多く投稿されています。
お寿司・お刺身以外の和食レシピ、食材の下処理方法、調理のコツなども紹介されています。
また、まかないもたくさん作っておられます。
まかないとはいえ、随所にプロの技が光っています。
プロならではの高い技術や、こだわりが垣間見え、和食の奥深さを知れるチャンネルです。
イタリアン
Chef Ropia料理人の世界
運営者は「シェフ・ロピア」こと「小林 諭史(こばやし あきふみ)」さん。
長野県長野市のイタリア料理店「リストランテ フローリア」のオーナーシェフです。
メインはイタリア料理のレシピ動画。
身近な食材や調味料を使い、家庭でも再現できるように配慮されています。
「巨匠シリーズ」と題し、色んなジャンルの有名シェフとのコラボ動画にも力をいれておられます。
とくに日高シェフによる「チーズとじゃがいものカリカリ焼き」は簡単かつ絶品。
家庭で再現しやすいレシピ、イタリア料理の基本的なテクニックなど、自炊する人に役立つ動画が多いです。
日高良実のACQUAPAZZAチャンネル
運営者は「日髙 良実(ひだか よしみ)」さん。
東京都南青山にあるイタリア料理店「アクアパッツァ」のオーナーシェフで、イタリア料理界の重鎮です。
動画は主にイタリア料理のレシピで、本格的なものから家庭料理まで幅広く紹介されています。
おすすめは下記の料理「タコとジャガイモのサラダ」。
食材も揃えやすく手間もかからないため作りたくなる一品です。
パスタのレシピは、お店レベルのものだけでなく、家庭でも再現できるレベルのものも公開されています。
動画にはスタッフの方々が頻繁に登場しますが、彼らに日高シェフが丁寧に指導する様子をみると、チームワークの取れた職場だと感じます。
フレンチ
料理人城二郎
運営者は「城二郎(じょうじろう)」さん。
専門学校を卒業し、都内のホテルで修業したのちフランスへ。
フランスでは1つ星レストランで働き、帰国後は2つ星レストランで料理長をされていました。
動画は主にフランス料理のレシピで、プロならではの丁寧な下処理や火入れ、美しい盛り付けなどが見どころです。
【失敗しないソースの作り方】フランス料理の基本〈ブールブラン〉魚介が何倍も美味しくなる万能ソース
【シェフの技】プロはここが違う<旬を味わい尽くす>アスパラの下処理
【鶏胸肉がパサパサになるあなたへ】ガチ勢がランチに鶏胸肉を焼くと結果こうなる<しっとり柔らか>焼き方徹底解説
【動画リスト】フランス料理
とくに鶏むね肉のレシピは参考になりました。
漫画に出てくる料理の再現もされていて、とくに「食戟(しょくげき)のソーマ」の料理を多く動画にされています。
城二郎さんの動画をみれば、フレンチがなぜ高いのかよく分かりますね。
その他
COCOCOROチャンネル
運営者は「大西 哲也(おおにし てつや)」さん。
北海道で自動車整備士やサラリーマンを経て、2016年に出張料理人として料理の道へ。
その後、東京都調布市で飲食店「料理うまいBAR COCOCORO」を開店されました。
「料理は温度、料理は科学」を信条とする大西さんのレシピは、科学的根拠をもとにした、再現性の高いものになっています。
下記のペペロンチーノの動画は、「HIKAKIN」さんや「東海オンエア」さんといった超有名Youtuberも参考にするほど。
【動画リスト】家庭料理【COCOCORO】
【動画リスト】自家製調味料・タレ・ソース【COCOCORO】
探究心が強く、調理方法による味の違いの検証動画も投稿されています。
最近ではレンジ調理にも積極的に挑戦されています。
【再生リスト】COCOCORO電子レンジ調理シリーズ
また他の料理人とのコラボにも積極的です。
【ペペロンチーノ】イタリアンのプロとパスタの作り方を徹底比較してみた!【Chef Ropia】【コラボ】【本気】【スパゲッティ】Vol.69
最近は、まな板や包丁などの調理道具も制作されています。
家庭料理をお店の味に近づけたい方は、ぜひ視聴してみてください。
飲食店独立学校 /こうせい校長
運営者は「岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)」さん。
複数の飲食店を経営するかたわら、企業のコンサルタントや技術指導をされています。
動画は料理のレシピや下処理方法がメインですが、解説が科学的・理論的で、授業をうけている気分になります。
【板前の裏技】スーパーのマグロをお店で出せるレベルに変身させます
【板前の技術】天ぷらの衣がベタベタせずに、サクサクに揚げる方法【海老の天ぷら】
【板前の技】知ってるようで意外と知らない【ブロッコリーの洗い方/茹で方】
【動画リスト】板前の裏技 ビフォーアフター
下処理の動画はプロのこだわりに驚かされますね。
また飲食店経営についての心構えや経営論も動画にされています。
最後に作った料理を味見されるのですが、そのときのリアクションのクセが強く、コメント欄でも人気です。
今回紹介したプロの方々は知識・技術を動画で惜しみなく披露されています。
家庭でワンランク上の料理を作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
※記事の中で「科学」という言葉を何度か使いましたが、料理人の方々の「科学的な説明」は厳密には正確でない場合もあります。
ただプロの方々の料理がおいしいのは事実です。
科学的な正確さよりも、おいしい料理を作るのに役立つかどうかという視点で、今回のチャンネルをご紹介させていただきました。
おすすめの料理サイト
プロのレシピを学ぶ
プロのレシピを学ぶなら「クラシル」がおすすめです。
今回紹介した方々を含め、数多くのプロが家庭料理のレシピを公開されています。
料理の基本を学ぶ
みなさんは1カップが何cc(ml)か分かりますか?
もし分からない場合、料理の「基本」が身についてないかもしれません。
料理の「基本」とは、食材の切り方や下処理、食材の選び方や保存方法、調味料の計量、出汁の取り方などです。
そのような「基本」を学ぶには、大手食品メーカーのサイトがおすすめです。
おすすめの料理本
料理を本質的・科学的に理解したい人向けに、おすすめの本をご紹介します。
料理の四面体
全ての料理は火・水・空気・油の4つの要素からなるという、料理のモデル化を提唱した本。
「日曜日の初耳学」で林先生が紹介したことでも有名です。
料理の科学
ピッツバーグ大学の名誉化学教授「ロバート・L・ウォルク」氏が、「ワシントン・ポスト」に連載した食品化学コラムをまとめたもの。
料理を科学的に理解したい人におすすめです。